おかねのはなし


絶対落ちると思っていたバイトに受かってしまった。厳しそうなので正直受かっても微妙な気分です。いや頑張ります。お金はいくらあっても足りない。


生活必需品や食料、服やら化粧品やら、漫画とか本とか、何より大好きなCDもライブもお金がないと手に入りません。音楽以外のものを求めようとすれば今ある以上にお金がもっともっと必要になるんですよね。そして音楽に関しても現状で満足していないので、もっと稼いで己を満たしたいのです。
欲望に突き動かされる人間は愚かなんでしょうか。物欲にかられてばかりいる私は阿呆なんでしょうか。でも不確かなものよりずっと私には幸福感と満足感を確実に与えてくれる。物質が存在し朽ちない限り、そして私のそのものへの関心や興味が失せない限りは、それが私の空洞を埋めてくれる。
私は、ずっと自分には“ない”という感覚にうなされ苛まれ苦しめられ、そのせいでいつも自分を蔑んで忌み嫌って来た。今までは自分に一定量与えられる金銭の範囲でしか自分を満たせないから、とにかくそれらを全部注ぎ込んでCDを買い集めた。他に眼を向ける余裕はなかった。だからその他の点において“ない”という感覚はどんどん強くなる一方で、それを補おうともせずに私はCDを買い漁ってた。
他の子は自分の外見を気にかけ始める年頃で、実際にやってる子は髪を染めてみたり化粧をしてみたり、可愛い髪飾りやカーディガンで自分を着飾ったりする一方で、私はとにかくタワレコに通い詰めていた。可愛い女の子達は全部横目で擦り抜けた。
私は高校生当時はっきり言ってダサかった。外見にほとんど気を遣わなかった。遣えなかった。遣おうとすればCDを買うお金がなくなるから。自分に自信もなかったんで、お金がないのを理由に逃げてしまった。もしくは、お金がないので遠ざけてしまった。周りの女の子は皆可愛かった。帰りにどっか寄ってこうよって笑うクラスメイトの隣で私は蹲って古いCDプレイヤーで音楽聴いてた。


ってこんな感傷話をしたいんじゃなくて。


大体人間関係においてもお金は必要になりますしね。それが交遊費ですよね。お金がないと何にもならない。行ける場所は制限される。入場出来る場所も制限される。金の切れ目が縁の切れ目なんて言葉もあるよねそういえば。まぁ今ここで遣うのにはちょっと意味合いが違っているかもしれないけれど。
「お金なんて要らない、〜〜があればいい」、なんて現代社会で通用するんだろうか。金で手に入らないものってないじゃない?と友人が以前言っていたのですが、今ではなんかそれが凄く良く解る。気がする。
…ん、いやどうかな。少なくともお金と充足状態って、充分条件じゃないけど必要条件な気がする。ってあれ?使い方合ってる?高校の頃数学のこの部分に相当悩まされた覚えがあるよ必要十分条件… 間違ってたらごめん
つまりはお金だけじゃ手に入らないものもあるけど、お金が全くなくても手に入るものが信じられないとでも言えばいいのでしょうか。お金があった方が、何事も容易になるように感じてしまうんだけど。


ああ勘違いかな。頭悪くてすみません。ちゃんと論理的な辻褄の合う展開で話が出来ない。がっくり。



とにかく来月末から約1ヶ月間バイトです。必死で頑張って稼ぎます。