People In The Box One-man Live 2010「空から降ってくる vol.2」@日比谷野外大音楽堂


無理してでも行って良かった。
無理してでももっと楽しめば良かった。
無理してでももっと、もっとあの場所で、それが無理でも、それでも


旧市街
アメリ
はじまりの国
ベルリン
海抜0m
リマ
ストックホルム
水曜日/密室
冷血と作法
犬猫芝居
レントゲン
レテビーチ
ブリキの夜明け
泥の中の生活
火曜日/空室
月曜日/無菌室
生物学
天使の胃袋
完璧な庭
ペーパートリップ
日曜日/浴室
バースデイ


新市街
ユリイカ
She Hates December


ヨーロッパ



モルモットは夜のビル街を駆け抜けてったよ。
闇に紛れて光にまみれて、微笑みながら、きらきらと。



元気があれば追記します。
取り合えず今思い付くことを、ばーっと書いておきます。
意味不明な覚え書きだから流してね。


(追記)
という訳で。
無事に東京から帰宅してきました。ここはどこでもないところ。いいえそんなことはない。


具合が悪かったです。すごく。ライブ中というかライブ前からずっと。
寒いんだか熱いんだか、ようするに熱っぽくて寒気がするし。
お腹は痛いし。眩暈はするし。気持ち悪いし。
道に迷いかけるし。物販終わってるし。(通販しました、結局)
最後の一文は体調の話じゃないけど、振り返ると結構踏んだり蹴ったりだな(笑)


ライブ自体は、すごく良いものでした。
冒頭の映像も、映像に合わせたスポークン・ワーズも。
(恐らく旧市街PVと同じ方による映像でした。終演後にも、スタッフロールの映像を流していました。ピープルの雰囲気にすごく合っていて、今後もぜひ一緒にお仕事をして欲しいなぁと個人的に思っています。)
選曲も演奏も歌もバンドも雰囲気も会場もすべて良かったです。
夜の野音にピープルがすごくはまっていました。
もうこの上ないほどぴったりでした。ぜひまたこの場所でやっていただきたいですね。


ただ自分がそこにチューニングできなかった。
体調の悪さに引き摺られて、全然集中して見れなかった。
椅子のある場所だったのが体調面的に幸いだったけど、
本当にそうだったのかどうかも微妙です。もっとちゃんと見たかった。
(とても良い席だったのに本当に残念です、ほとんど座って見ていました)


ペーパートリップで空から降ってきた光のかけらに心を驚かし。(皆さんがワーッって歓声を挙げてる中、ひとり素でビクッとなっていた)
ところどころ挙がる観客の甲高い悲鳴に心臓飛び出しそうになったり。(本当に感極まって見ている人沢山いたなぁ。すごいなぁ。)
心臓がいつもの半分位に縮み上がってた気がする。まぁ普段でも上記のことにはびくびくしてしまいそうな気はするけど。


ステージばかりでなく、会場全体をきょろきょろしてました。
後ろの方までほんとびっしりお客さんがいてびっくりしました。
後ベルリンが始まった頃、上空に赤と緑のライトを伴ったヘリコプター(?)が飛んでいて、偶然が面白くて目で追ってしまった。
コウモリが沢山飛んでいた。夜の虫も。月も見ていた。消えたりもした。月が消えたらって歌をそんな中聴いていた。



ああ悔しいなぁ。本当にいいライブだったのに。
本当にすべての曲がすべての瞬間が素晴らしかったのに。
風景は思い起こせるのに、感情が伴って来ない。昂ぶらない。
この状態は逆に辛い。


新幹線の中ひとり感傷にひたり、地元駅に着いたとき
「ああ、現実に帰ってきてしまったなぁ。向こう側を覗いただけで、その中にうまく入れないできてしまったな…」
とか物凄くぐったりしていたのですが、
会場で見上げた月と同じ形の月がふっと見えて
「ああ、つながってるなぁ」「私が見たものはちゃんとあって、嘘とか夢とか幻とかじゃなかったなぁ」と思った瞬間少し楽になりました。



↑終演後、誰にも拾われなかった残り香(光)を拾ってきました。
ばらまかれた後とか皆すごい拾ってて、もう残ってないかなーと思ったけどあった。から拾ってきた。
そういえば、光るチップがばらまかれた後、とある小さい子が大喜びで、光るそれを拾いに駆けて行ったのを見たとき、そして一つ拾い上げてとびきりの笑顔で駆け戻って行くのを見たとき、物凄く癒されました。感動しました。泣きそうにすらなった。


長くなった。でも具体的なライブの感想とかじゃなくて本当にすみません。自分のためだけの覚書です。
バンドのこと書いてないしね(汗)


これを書いている今現在、外から虫の声が聴こえます。
MCで「こんなに人がいるのに、虫の声が聴こえるって不思議だね」みたいなことを波多野氏がおっしゃっていました。
思い出せることで少し安心する。


明日が来る。朝が来る。私の腹部で色々なものが蠢いている感覚がある。暴力を振るい尽くしている。
世界はあまりにも広過ぎるのだ、ひとりで静かに泣き出すためには。
真っ白い布団を頭からすぽりと被って、今日はもう目玉が潰れるくらい、きゅうきゅうとひたすら泣いてやろうと思う。