ロッキンオンジャパン2005年12月号Syrup16g五十嵐隆インタビューについて


これに関しては少しだけ。
この人、五十嵐さんて、既に32だか31歳なんですよね?
要は30代越えてる訳ですよね。社会にも…出ていないのか、バンドしてたから。
何にせよ、バンドということをしてた訳じゃないですか。
曲も詞も沢山作って来て、ある程度ちゃんと評価も得て、ギターも弾いて、唄って、
そうやって生きてきたけど…例えば高校生が朝が来れば学校に行く、みたいな、
そんな感覚でこれらの行為をしてきたのかな、とそんなことをふと思ってしまった。


…いや、違うとは思うよ?
小学生から音楽聴いて、そこで自分の殻を脱いで落ち着けるって、
高校のときバイトしてギター買ったって、そういうエピソード見たって、
この人に音楽は必要なんだなって思うし。
ただ、“生活上必要”とか“才能”と、“自分自身の希望”とか“夢”っていうのは、
必ず一致するものでもないはずだからさ。


もしそこに未だにすれ違いがあって、
そこで生じる摩擦を拭い切れなくて、
30年以上もそうやって、私の10年以上も生きてるのに、
まだそうやって苦しんで悩んで生きて来たとしたら。


それは凄く、想像し難い苦しみや切なさがあるだろうし、
同時に、今後の私自身の人生に対する途方もなさが凄く強まってしまった。


何にせよなぁ。
何かをして、生きて行くって、大変なんだって思ったよ。


それでもさ、私は、
そのギターのアルペジオや激しい旋律があれば、
ほんの少しの間でも、生きてみよう、とかいう微かな希望に似たものとか、
もしくは、もう死んでしまってもいい、って、
その曲を聴いているという瞬間を生きれたことの喜びを感じられるんだぜ。
Syrup16gだって、それを教えてくれたんだぜ。


…と言いつつも、ごめん、今更こんなことを言うのは卑怯だろうけど、
結局五十嵐隆は私じゃないので。彼がどう生きようと勝手だと思うんで。
取り合えず今は、もう少し考えてもいいんじゃないかなぁ…なんて思います。
あくまで苦痛は伴うだろうけど、考えて頂きたい。
そうして出した答えなら、それに対して私も苦痛を伴ったって考えて、対処して行くしさ。



12月29日に初めてSyrup16gのライブを見ます。
ステージ上の彼に逢うのが今からとても楽しみです。