逐語録 その3


「ねぇ知ってる?」
「なぁに?」
「教えてあげようか」
「うん」


「本当は、神様なんて存在しないんだよ。本当に、神様なんて存在しないんだよ。凍える者の手を取り体温を分け与えるなんて、そんなことをわざわざする者はこの世界に一人としていないんだよ。」


「だからこの世に存在する全ては皆最期は凍死するのさ。」
「なんだ、そんなのとっくに知っているよ。」
「あら、そう」