これ初めて聴いた頃に戻りたい


SWAN SONG(DVD付)

SWAN SONG(DVD付)

線


大体同時期に両方聴いてた。不意に聴きたくなってSWAN SONGの方を取り出したらびっくりするほどその頃が懐かしくて愛おしくて堪らなくなった。まだ高校2年生だよ当時私は。こうやって書くと眩暈起こしそうになりますよ。青かった。残念ながらまだ精神的な部分は未だに青臭いとこ残ってるんですけど(それを人は甘ったれというのは私もよぉくわかってる)もうこの頃はどこまでも青かった。眼の前に見える世界を本気で憎んでいた。朝、コップにミルクを注ごうと立った台所の小さな窓から差し込む淡い光にさえ私は嫌悪を覚えていた。そんな時代だった。自分の中にある感情を、何よりも信じていた。それと音楽。信じられる音楽(もとい心から受け入れ中毒のようによく聴く音楽)はほんの僅かだったけれど、確実なコミュニケーションがあった。音楽と自分の、ある意味では酷く一方的で孤独なコミュニケーション。それで満たされていた。眼も耳も心も塞いだままで、高校も家族も友人も何もかもは憂鬱で私にとっては憎み忌むべき存在だったけれど、自分が生きている現実は地獄そのものだと信じて疑わなかったし地獄じゃないならじゃあ何だっていうんだとか心からそう思ってたけれど、どうしてだろうか、今以上に世界はちゃんと色を持っていた。と思う。今じゃ何にも見えなくなった。ほんと。なーんも見えん。


全部狂っちゃったなぁ。いいけど、それが大人になるということなら。仕方ないね。死んだらそこで終わりだしね。
しかし当時は本気で自分が20歳まで生きてるなんて考えられもしなかった。高校生特有の、そういう感じ、ねー。


あーそういえばBURGER NUDSの逆光が凄く好き過ぎて、塾のテスト中に問題用紙の裏一杯に歌詞書いたりしてたっけなぁ…(だめだよそれ)


かえれーないー