欲にまみれた眼ではもう夢など見れぬ


この手に何もなかった頃僕は触れるもの感じるもの全てについて夢を見ていた
しかし今の僕の両目には欲望が貼り付いてしまって、視界に飛び込む全てについて妬み恨みで染めてしまう
もうどこにも行けなくなった僕は、執着と拒絶のはざまで孤独のために備えられたナイフを研ぎ続けている