People In The Box 「空から降ってくるvol.3 〜劇場編〜」@PARCO劇場


セトリとかいろいろありますので、明日以降行かれる方はご注意




第一幕(アコースティック編成)


夜の人々
木曜日/寝室
土曜日/待合室
ベルリン
Thousand Knives/Yellow Magic Orchestra
All Apologies/Nirvana
一度だけ
火曜日/空室


ダイゴマンが行く!!(ダイゴマンのダイゴマンによるダイゴマンのためのガチンコラーメン食い歩き旅行記 だったような気がする)


第二幕(バンド編成)


日曜日/浴室
スルツェイ
レントゲン
新曲(中野と同じ曲)
新曲(激しい曲)
新曲(叙情的な曲)
天使の胃袋
旧市街
ストックホルム(MV放映)
月曜日/無菌室(MV放映)


スタッフロール


PARCO劇場は立っても座っても見やすくてとてもいいですね。普通にお芝居見に行きたくなりました。


第一幕、小休止、第二幕と分かれ、アンコールはなし。ブログの予告通りでした。


第一幕はアコースティック編成で、バックに照明で大きな窓が映し出され、小さなランプが灯る下、まったりとした空気の中で行われました。波多野さんはアコギ、福井さんは曲によってベースとアコギを持ち替えながら、ダイゴさんは基本的にドラムでしたが、木曜日ではトライアングル叩いたり、確か一度だけでは陽気で楽しい感じのアレンジで、その中でタンバリンを鳴らしたりしていたと思います。
アコースティックということで、原曲とはまた違った味わいのある、けれど相変わらず先の読めないスリリングな展開のアレンジにうっとりさせられました。ライブで夜の人々はいつぶりでしょうね。新鮮な始まりにのっけから引きずり込まれました。
第一幕は個人的にベルリンがとても良かったです。全曲そうなのですが、アコースティックになっても鋭くて飽きさせない、でもどこか奇妙な柔らかさを孕んだ感じの音楽になっていました。それぞれの曲が違う表情を見せ、その意外性との出逢いに心が弾みました。
カバーはYMOニルヴァーナを。選曲が素敵過ぎて叫び出しそうになりました。改めて名曲だなぁと思ったり、またアレンジもよくてほくほくでした。
あとMC。PARCOって何でPARCO?と名前の由来を急に気にし出す波多野さん。でもパルコさんはさすがにいないと思うけどね。というかサンドウィッチ伯爵的発想はどこから出てきたんだろう。不思議だね。
あと彼は物騒な発言が好きだね。MC結構多くて、冗談混じりの雑談ではありましたが、話を聴いてると何となく、いろいろなことを真面目に、でも笑いを忘れないように、考えちゃう人なんだろうなぁと思いました。
基本的にイタい人だよね。(私は人のこと言えないが)でも彼は、本当に普通の人だよね。
最近波多野さんが饒舌なので、ダイゴさんや健太さんとの掛け合いが増えてMCがやたら毒々しく殺伐と病んでいて面白いです。取り合えず総合病院で受け入れ拒否されないようお祈り申し上げます。


第一幕終了、舞台転換の間、ショートドキュメンタリー「ダイゴマンが行く!!」が放映されました。タイトルから会場大爆笑でした(笑)
初めはpearlに行ってシンバル叩いたり鉄琴叩いたりする中にダイゴさんの音楽的なこだわりを垣間見、その後ダイゴさんオススメのラーメン屋に行ったり、中野に舞台を移し今度は波多野さんオススメのラーメン屋に行ったり、そして「こういう食べ歩きみたいなこともまたしてみたいね」みたいな感じで、何気ないダイゴさんの一日が終わる…というようなちょっとまったり目のドキュメンタリーでした。
が、場面一転、翌日ダイゴさんがスタッフに強制連行され「食べ歩きしたいって言いましたよね?」という言葉に流されるまま車で5時間気付いたら名古屋へという急展開を見せました。夜の11時、スガキヤ(?)という健太さんオススメのラーメン屋に着く頃には、とっくに店のシャッターが下りていて、苦笑いをしながら途方に暮れるダイゴさん。お疲れ様です。
名古屋のホテルに一泊、まさかの寝起きドッキリをかまされながら、早朝6時起き、誰もいない開店前のラーメン屋で、ひとり佇むダイゴさんの哀愁ときたら胸を打つものがありましたね。3時間待ってようやくラーメンにありつくと「わざわざ名古屋に来たかい、ありかなしかで言ったら、あったね」と微笑むダイゴさん。名古屋の会場の下見もバッチリこなしておりました。
しかしガチンコ食い歩きは続く。名古屋から3時間かけて今度は大阪、スタッフオススメのラーメン屋へ。しかも東京に店舗があるお店(笑)ブツブツ言いつつしっかりラーメンを平らげるダイゴさん。グルメなコメントもきちんとカメラに向けて言っておりました。ほんとお疲れ様です。
大阪の会場を下見し、ようやく帰路へ。去っていくダイゴさんの後ろ姿は、車の窓ガラス越しでも男前でしたとさ…


ダイゴさんの勇姿に拍手鳴り止まぬ中(?)第二幕開演。いつも通りのバンド編成、しかし立ち位置が下手から波多野さん、健太さん、ダイゴさんとなっておりました。
日曜日、スルツェイと最初から飛ばし、レントゲンでどっぷりと沈みました。
ちょっとダイゴさんは機材トラブルがあったのか、はたまた「足がつった」と言っていたのでそのためなのか、周辺がドタバタしてました。その間、時間つなぎとして「こういう状況だと燃えるんだよね」と場を任されやる気を見せる波多野さん、客席にリクエストを求める。
客席から男性の声が飛びますが、最初何て言ったか聞き取れなくて波多野さんも「知ったかぶった(笑)」とすぐに演奏やめちゃったので誰の曲歌ったのかなぁという感じでした。その後さらに「スミス!」と恐らく同じ方の声が飛び、波多野さんがちょっと一曲。格好いい曲でした。「スミスは好きなんだけど、どこが好きかと聞かれるとさっぱりわからないんだよね」と言ってました。
その後新曲3連発。1曲目は中野とかでやっていたのと同じでしたが、アレンジに磨きがかかってこれなら楽しみに待てるなと思いました。個人的には2曲目を推しますが。激しい感じの、切れ味鋭くパンチ力のある曲。ベルリンとイメージが被りました。叩きつけるようなAメロが最高でした。3曲目は叙情的というか、割とゆったりした曲。3曲ともピープル独特の世界観は失っていないんだけど、またベクトルの方向がこれまでと違う次元に向いたなという感じ。新作出す度そうだけど、今度は一体どこに行くんだろうと思った。もちろんその先に期待を込めて。
それと相変わらずピープルの照明さんは本当に良い仕事をしますね。全体通して堪らなく格好良かったです。またストックホルム、月曜日ではバックにMVを流し、生演奏でMVという贅沢を味わいました。個人的にはこういう映像的な演出を楽しみにしてきたので嬉しかったです。


演奏終了後、静かにスタッフロールが流れ、客席の電気がつきました。アンコールの拍手はあったけど、「本日の公演は全て終了しました」とアナウンスが流れ撤収。
二部編成というライブにしては変わった趣向だったのかもしれませんが、いつもと違う会場でいつもと違う流れの中、さらにいつもと違う雰囲気の中に身を置くことは大変面白いものでした。幸運にもかつ贅沢にも明日も参加するので楽しみです。