部屋の隅でがりがりと音を立てている。 夕闇、薄暗い部屋の中、君は彼の前に立ってそれを見下ろしている。 裸足の爪先で剥がれかけたネイルが霞んで映る。 瞬きひとつしない見開いた眼で、君は彼を記録している。 「おいしいの、そんなにおいしいの」 君は彼…
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