2008-10-20 彼女は微笑む 呟 彼女は段ボール箱の中で小さく縮こまって笑う。 さながらゴミ屑のように。 僕は独占欲からそれを拾い上げる。 汚い鼻面を弾くと彼女は一瞬顔をしかめてからまた笑った。 目玉だけがぎらぎら輝いた。 「ワタシハドンナバショデモワラウワ」と。 そして彼女は一つ息を吐いた。 その黒目が細く歪んだ瞬間僕の背筋は凍る想いがした。