「深夜は3時を過ぎてやっと世界は僕に笑いかける、陽の光が溶かし出した固体をひんやり取り戻させてくれる。」


どろどろどろどろどろどろどろどろ


「僕はこの数十年を白昼の間融解を繰り返しながら生き延びてしまった」
君が食べてるレモンシャーベットみたいな
「液体を落ち着けられる空間があればどんなに良かっただろう」
君が指でつまんだスプーンのような
「終わる幻覚を見たんだ、この間金星が太陽に飛び込みした日にさ」
君が投げ付けたガラスカップのような



「ああ、犬歯が痛くてたまんないんだ。」
舌が赤いのは、その身を平伏す苺氷水か否か!


がりがりがりがりがりがりがりがり


「夜の月を齧ってる、ネズミの片足を見ている。」